ども、ざいりょーです。
今回は、格闘ゲームの常識をぶっ壊したスマブラシリーズの最新作「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(以下:スマブラSP)」をレビューしていきたいと思います。
- 機種:Nintendo Switch
- 発売日:2018年12月7日
- 開発元:ソラ、バンダイナムコスタジオ
- 発売元:任天堂
- ジャンル:アクション
- プレイ人数:1~8人
- 価格:7200円(税抜)
- 対象年齢:CERO A
全ファイター参戦は熱い!
今作の目玉は、なんといっても過去作に登場した全てのファイターが参戦している所です。
今までのスマブラシリーズでは、前作に登場したキャラクターがリストラされて新作に参戦しないという問題が発生していましたが、スマブラSPには、過去作に登場した全74体+αのファイターが登場するので、リストラの心配はご無用です。
もちろん、全員参戦だからといって1人ひとりのファイターが手抜きで作られているわけではなく、それぞれのアピール時の動きや表情、最後の切り札、スタイル変更など、前作と比べても劣らない、というか、さらに作り込まれていいます。
これだけファイターがいると、全てのファイターで遊ぶのにかなりの時間を要することになりますけどね。
それでも、今まで以上のボリュームになっていることは間違いないです。
ざいりょー
調整し尽くされたゲームバランス
では、スマブラSPには膨大な数のファイターが参戦していますが、肝心なゲームバランスはどうなっているのでしょうか。
前作のスマブラforには、クラウドやベヨネッタなどの強キャラがいたり、完全なネタキャラがいたりと、ファイターの強さの差が激しかったんです。
ですが、スマブラSPでは前作の失敗を活かして、全てのファイターが均等な強さになるように調整されているんです!
実際に、開発者の桜井政博さんは、週刊ファミ通2019年2月14日号の「桜井政博のゲームについて思うこと 第572回」にて、このような発言をしています。
まず1on1の勝率ですが、すべてのファイターが4割を切ることがなく、6割以上になることもない範囲に収まっています。
VIPマッチの1on1において、最低勝率のファイターは43.7%。最高勝率のファイターは56.8%です。この部分だけ比べるとある程度の差はありますが、74ファイターの頂点と最低であることを考えると、全ファイターまんべんなく僅差だったと言えます。
引用元:『スマブラSP』桜井政博ディレクターがファミ通連載コラムで明かした秘密の戦績データを公開!(1/2)
凄くないですか!?
週刊ファミ通2019年2月14日号の発売当時は、まだDLCキャラクターなどは配信されていませんでしたが、それでも74体も参戦している中で、このバランスです。
このことからも分かる通り、スマブラSPは本当にゲームバランスが丁度良いんです。
なので、オンラインで戦っている時も、圧倒的に不利な状況はあまりありませんし、あったとしてもそれは実力の差ということが多いです。
しかも、今でもちょくちょくバージョンアップが行われており、毎回ファイターの強さの調整が行われているので、どのファイターを使っても楽しめるようになっています。
なので、スマブラSPはシリーズで最もゲームバランスが取れている作品に仕上がっています。
爽快感バツグンの理由
スマブラSPは、スマブラシリーズの5作目(3DS版とWiiU版と1作品として数える)となっているため、戦っている時の爽快感が伝わりやすい工夫が増えており、操作していて楽しいと感じられる工夫が詰め込まれていました。
特に印象的だったのが、「ヒットストップ」と「吹っ飛び時の演出」の2つの工夫です。
ヒットストップの大きさ
まず、ヒットストップはシリーズの中でも感覚的に一番大きくなっており、敵に重い一撃を当てた時の爽快感が抜群です。
さらに、ヒットストップで止まった後は高スピードで吹っ飛んでいくので、ゲームの展開が早くなっていました。
シリーズ初の吹っ飛び演出
しかも、スマブラSPでは、敵が高%のときに重い一撃を当てるとカメラがファイターにアップになり、周りにひびが入ったような派手な演出が起きます。
このおかげで、攻撃を当てた時に「うぉっしゃーーー!!」という爽快感が得られるんです。
これらの工夫のおかげで…
今までのスマブラは、吹っ飛び方がゆっくりで、あまり攻撃を当てた時の爽快感がなかったのですが、スマブラSPはこの2つの工夫のおかげで、爽快感がとても感じられるようになり、さらに敵との戦闘が面白くなっていました。
しかも、ファイターの重さによっても爽快感が変わるので、自分の好みのファイターを探すという楽しみ方もできます!
ざいりょー
グラフィックは前作から大幅に進化!
この部分はあまりゲームの内容には関係ないかもしれませんが、遊んだ時にグラフィックがきれいになっていると感じました。
前作のスマブラforは、いかにもCGという感じで、あまり現実味がないグラフィックでした。
ですがスマブラSPは、機種がWiiUからSwitchになったおかげで、グラフィックの部分がかなり進化していました。髪の毛などの細かい部分もちゃんと描かれていますし、質感もよりリアルになっています。
ざいりょー
フィギュアの代わりが凄い!
残念ながら、スマブラSPではフィギュアがなくなってしまいました。
立体的に様々なキャラクターが描かれていたので、個人的に気に入っていた要素だったのですが、開発に時間がかかってしまうため、フィギュアは廃止されたようです。
その代わり、スマブラSPには「スピリッツ」という、アイテムやキャラクターなどが描かれたシールのような物が追加されました。
これは、主に1人用モードの「灯火の星」内で使うのですが、スピリッツは1000枚以上も存在するため、やり込み要素として集めて楽しむことができました。
しかも、様々なゲームのスピリッツが登場するので、集めたスピリッツを眺めているだけでも、色々な発見があって面白いです。
スピリッツは育成することができるのですが、育成してレベルを上げると他のスピリッツに変化することもあるので、スピリッツだけでも何百時間も遊べるほどのボリュームになっていました。
このゲームはサントラか!?
サウンドテストでは、様々なゲームミュージックを自由に聴くことができますが、スマブラSPに収録されている曲の数は、なんと800曲以上あります!
これだけの曲を、ゲームを買うだけで聴けてしまうなんて…。
ざいりょー
最初から全ての曲が聴けるわけではなく、ゲーム内のショップで購入したり、1人用モードを進めることでゲットできたりするのですが、本当にボリュームが半端ない。
1人用モードはどんな感じ?
灯火の星は…
先ほどから何度か言っていますが、スマブラSPには「灯火の星」という1人用モードがあります。
内容としては、特殊能力が付いたファイターと戦ってスピリットを集めていくという、超単純な内容となっています。
一応ストーリーはありますが、実際はストーリーはほぼゲームに絡んできません。しかも、圧倒的に数的不利の状態で戦わせられたりと、理不尽な戦闘を強いられることがありました。
さらに、いちいちロードが長いんです。
技術的にもっと早くできたと思うのですが、やはり大乱闘の部分のボリュームが大きすぎて、「灯火の星」に力を入れられなかったのだと思います。
ざいりょー
その他の1人用モードはGood!
「灯火の星」以外にも、トレーニングモードやホームランコンテストなどの1人用モードもありました。
トレーニングモードでは、さらに己を極めたい方が使うとかなり上達すると思いますし、練習するための機能も豊富でした。
ホームランコンテストは、ほとんど過去作と変わりはありませんが、サンドバッグくんを勢いよく吹っ飛ばした時の爽快感は健在です。
今作のホームランコンテストは、2人でも遊べるようになっていたので、友達と家でスマブラSPをする時などにおすすめですよ!
まとめ
今回はこんな感じで終わりたいと思います。
スマブラSPは、シリーズ集大成としてふさわしい内容となっていました。
ですが、これ以上のボリュームのスマブラを作ることはおそらく不可能だと思うため、今後の新作はどうなってしまうのかが心配です。
まあ、DLCなどで新しいファイターが追加されていくので、まだまだスマブラSPを楽しむことができるので、今はそんな心配しないで、とことんスマブラSPを楽しんじゃいましょう!
ざいりょー