つい最近、日本語版が配信されたダウンロード専用ソフト『Cuphead』。
今回は、その『Cuphead』をレビューしていきたいと思います!
Cuphead
メーカー:StudioMDHR
機種:Switch・Steam・PC・Mac
価格(税抜):1,834円
配信日:2019年4月18日
プレイ人数:1~2人
ジャンル:アクション / アーケード / シューティング
ストーリー
ゲーム開始直後に、デビルのカジノへと足を踏み入れるカップヘッドとマグマン。
何度も賭けに勝利し調子に乗ってしまったカップヘッドの前に現れたのは、カジノの運営者「デビル」でした。
デビルと賭けで勝負しますが、あっけなく敗退。
カジノを追い出されてしまいますが、カップヘッドとマグマンは他の債務者のタマシイを集めてくるという約束をデビルとするとともに、デビルへのつけを返すために危険な冒険へと足を踏み入れるのでした…。
…とまあこんな感じでゲームがスタートするのですが、実際に遊んでみるとかなり難易度が高いです。しかも、アクションだけどシューティング要素もかなり強い内容になっていました。ある意味ゲーマーを楽しませてくれる一本です。
「Hello! インディー」第24回 一目で魅了される、激ムズアクション『Cuphead』(前編) | トピックス | Nintendo
こちらからCuphead開発者へのインタビューを見ることができます。一つ一つ手描きという大変な作業をどうして始めたのかを知ることができる、かなり貴重なインタビューです。
1ステージ目から初心者を突き放す
ゲームを開始すると、まずはチュートリアルから。ただでさえ作るのも大変なのに、ちゃんとプレイヤーのことを考えていますね。
そして、自由に歩き回れる開放感のあるワールドマップへ移動します。
ワールドマップも一つ一つ手描きで描いているため、キャラクターを動かしているだけでその細かさが伝わってきますね。
ステージは主に2種類に分けられ、一つは横スクロールステージを突き進む、いかにもアクションゲームのようなステージ。
ですが、ここでこのゲームの難しさを知ることとなります。
その難しさというのが、主人公の体力が3しかないという点です。
さらに回復アイテムは一切登場しないため、どれだけ体力を温存できるかがカギとなります。もし3回敵に当たったり攻撃を受けたりしてしまうと、どこかで見たことがある画面が…。
もちろん難しいですが、敵をぽこぽこ倒していく快感も味わうことができますよ。

そして、このゲームのメインとなるのがボス戦。難易度はシンプルとレギュラーの二種類で、難易度はレギュラーの方が高いです。
ですが、レギュラーでボスを倒さないと、デビルに集めてくると約束した「タマシイの契約書」がゲットできないため、結局レギュラーを選ばざるを得なくなります。
この時点でアクション初心者を突き放しているような気もしますね。
ボスもコミカルで個性的!
レトロなカートゥーンアニメに登場しそうなキャラクターが、主人公の前に立ちふさがります。
ボス戦は、基本武器を撃ちっぱなしで挑むことになります。しかも体力は3なので、どこまで集中力が持つかが問題。
コミカルな演出に見惚れていると、いつの間にか瀕死状態まで追い込まれています(笑)
さらに、ボスによっては初見で避けられるはずがない初見殺しの攻撃を放ってくる場合があるので、一回目の挑戦では様子を確認するくらいの気持ちで挑むとよいと思います。
何度も倒されていくと、だんだんその攻撃を避けることだけに集中するようになります。
そうなると勝ちです。インタビュー記事でも話していましたが、「フロー状態」になることでこのゲームのクリアが近づいてきます。
シューティング要素が強いボス戦もあります。この場合は戦闘機に乗り込んで戦うため、まさにシューティングゲームです。
これでこのゲームのジャンルがシューティングというジャンルに振り分けられている理由が分かるはずです。
ステージで敵に倒されてしまうと、そのまま終わりではなく、Cupheadの親切さが分かる画面が映ります。
それが、ボスの「勝ちゼリフ」です。
ここでは、主人公がステージのどこまで進むことができたのかを知らせてくれると同時に、ボスの勝ちゼリフを見ることもできるので、ゲームオーバーになっても面白いという謎の現象に会います。
もちろん面白いというだけでなく、「主人公がどこまで進めたかを知らせてくれる」という所が重要になってきます。
もしあなたが最初の方で倒されてしまっていたら、本当はもっと進めるのでは?と思い、もう一度挑戦したくなりますよね。
もう少しでクリアできそうだった時でも、もう少し頑張ればクリアできるのではないか?と思い、また挑戦するはずです。
このように、初心者にもゲーマーにも親切にしてくれる親切設計があるからこそ、飽きずにまた遊びたくなるゲームになるのではと思いました。
こんな感じでステージの紹介は終わり。次はカスタマイズについて触れたいと思います。
豊富なカスタマイズ
主人公のカスタマイズは様々な種類があり、どれも個性的です。
武器はもちろん、主人公に特別な力を与えてくれるお守りなども変更できるので、自分に合ったカスタマイズをしましょう。
カスタマイズは、各ステージに設置されているコインと交換でき、ショップに行くとその交換したい武器などを選ぶことができます。
コインはボス戦には無く、横スクロールステージにしか設置されていないため、なかなか集まりにくいです。
横スクロールステージに挑んだら、全部コインを集めてやるという気で挑んでみてください。
リザルト!
そしてステージをクリアすると分かる、自分の実力。
クリアタイムやコインで、そのランクが表示されるのですが、そこには「パリィ」という項目があります。これは何でしょうか?
パリィとは、赤色の敵や攻撃を跳ね返すことです。
Bボタンを押してジャンプしている間に、赤い物の近くでもう一度Bボタンを押すことでパリィをすることができます。
パリィは、自ら敵の攻撃に突っ込んでいってパリィをする必要があるので、危険と隣合わせの技です。
しかも、パリィはリザルト時のランクを上げるためだけの技なので、わざわざパリィを狙う必要はありません。
一撃必殺?
そして必殺技。
必殺技にも様々な種類がありますが、必殺技をゲットするにはオバケからランプを守る必要があるのですが、ここは簡単です。パリィでオバケを弾いていけば楽勝勝ち。
ランプに閉じ込められていた女の人から、必殺技をもらうことができます。
必殺技はド派手な技で快感!…と思ったら、意外と攻撃力が低いという結果。
ですが、必殺技を使わないとリザルト画面の項目が埋まらないので、必殺技は積極的に撃っていきましょう。
このゲームで一番注目したいのが、キャラクターがヌルヌル動くというところ。
普通のゲームなら当たり前と思われますが、これは全部手描きで描かれています。シーンによってはキャラクターが動くのですが、そこも全て手描き!
ボスの激しい動きも手描き!手描き!手描き!
ギネス世界記録に認定されたのにも納得しますね。
このシーン、本当は口が動いている。ともかく躍動感がスゴイ。
続編
そして期待したいのが、続編の内容。
今作は難易度がかなり高く、完全にゲーマー向けの内容でしたが、続編の次回作では初心者向けのイージーモードを追加してほしいところ。
けど難しさも丁度よいからイージーモードはいらないかも。でもやっぱり初心者には向いてないし…。
まあいいや、開発者に全てをたくします。
しかも、ダウンロードコンテンツも開発中とのことなので、これは期待できそう!ダウンロードコンテンツでは、新たに「Ms. Chalice」を操作できるようになるそうです。
まだまだ楽しめるCuphead。みなさんも、この難しさに挑戦してみてください!